今回のテーマは「がん検診」です。

検診による早期発見が重要となりますが、今年度は新型ウイルスの影響で受診率が下がる見込みとのことです。

あらためて、がん検診の大切さと検診センターの感染症対策について取材しました。

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■がん検診の大切さ

 日本人の死因で最も多い病気・がん。

 およそ2人に1人がかかる可能性があり、3人に1人ががんで亡くなっています。

 厚生労働省ではがん予防のための指針で、定期的な検診を勧めています。

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 しかし、県内でがん検診を受けた人の割合は、最も多い肺がん検診で対象者の60.3%、

 最も少ないのが子宮頸がんで47.2%。県では60%、もしくは50%以上の受診率を目指して

 いますが、目標値に達していないものもあります。

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 さらに今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月から5月にかけて多くの集団検診が中止

 や延期となりました。

 県が今年9月に各市町村に実施した調査では、今年度のがん検診の受診者数は昨年度よりも

 2割ほど減少する見込みとのことなのです。

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■感染症対策を進める検診センター

 新潟市中央区にある検診センターでは、様々な対策をしています。

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 検査中は原則としてマスクの着用をお願いしているほか、検査機器全体の消毒も行っています。

 ガイドラインに沿って感染症対策をしながら、市町村によっては検診期間を延ばすなど、受診率を

 上げようと対応しています。

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■「早期発見は大切」フリーアナウンサー伊勢みずほさん

 テレビやラジオで活躍するフリーアナウンサー・伊勢みずほさん。

 がんを発見したのは6年前。病院で検査したところ、乳がんが見つかったのです。

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 抗がん剤治療や放射線治療などで治療には10年かかると言われたという伊勢さん。

 一番ショックだったのは、「もう一年早く見つけられたよ」と言われたことだったそう。

 体力的にも精神的にもつらい治療を考えると、もっとちゃんと検診を受けていれば、がんがもっと

 小さいうちに見つけられて、治療もつらくなかったのではないか、考えることがあるそうです。

 

■早期発見で生存率アップ

 全国がんセンターの最新の統計によると、乳がんの場合、比較的早期のステージ1では、

 5年生存率が100%なのに対し、進行したステージ4では40%。その他のがんも発見が早いほど生

 存率が高くなっています。

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 年に一度の検査はもちろん、日々、自分の体に関心を持ち、生活にゆとりを持つことが大事になり

 そうです。

 

 

  

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