今回のテーマは、子宮頸がんについてです。

国内で1日に8人。この病気が原因で亡くなっているといわれています。

若い世代の患者が増えていて、自覚症状がないため発見が遅れてしまうという子宮頸がん。

検診で命を救われたと語る元アイドルに話を聞きました。

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子宮頸がん検診「まさか自分が…

 新潟市南区出身の斉藤瞳さん(39歳)。

 アイドルグループ「メロン記念日」のメンバーとして活躍し、現在はラジオパーソナリティーとして

 精力的に活動を行っています。

 

 そんな斉藤さんは今年7月、子宮頸がん検診でがんの一歩手前の状態である『子宮頚部高度異形成』と診断されたのです。

 『高度異形成』とは、子宮に入り込んだHPVウイルスによって細胞や細胞配列に異変が見られる状態です。女性の8割が

 HPVウイルスに生涯に1回感染するといわれています。

 進行すると子宮頸がんになるのです。

 

自覚症状がない

 斉藤さんは検診で『子宮頚部高度異形成』と診断されるまで、自覚症状が全くなかったと話します。

 「自覚症状がない」、これがこの病気の特徴です。

 異変に気付いた時には「子宮全摘出」しなければならなくなる場合もあるといいます。

 斉藤さんの場合は検診で早期に発見できたため、子宮の一部を切除する手術で治療を終えました。

 

 斉藤さんは「本当にあの検診に行ってよかった。私自身を救ったのは結果、検診だった。」と話します。

 SNSなどを通じて自身の体験をリアルな言葉で届けている斉藤さん。

 ひとりでも多くの女性に響いたら…と願っているということです。

 

検診の大切さ 専門医「若い世代にこそ検診を」

 新潟大学大学院医歯学総合研究科 産科婦人科学の榎本隆之教授は、がんになる原因の可能性のひとつとして、若いころに

 ウイルスに感染し、その素地が出来上がっている可能性があると指摘します。

 榎本教授は「感染すること自体は誰でも起こることだが、それを知らずに放置しておくと、前がん病変を経てがんになる方がいる。

 20歳になったら必ず検診の通知が来るので、『私は関係ない』と思わずに必ず受診してほしい」と話します。

 

  

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