今回は新潟大学腎研究センター 病態栄養学講座 特任准教授の細島康宏さんにお話しをうかがいました。

 

○ポイント

・3月第2木曜日は「世界腎臓デー」。WHO世界保健機関によると、2019年の死因第10位に腎臓病が入っている。

・腎臓病と言っても、とても多くの種類の病気があり、症状や経過が異なるが、最近では腎臓病の発症や進展に生活習慣が

 大きく関わっている。

・腎臓病の早期発見と対策のために、CKD=慢性腎臓病という新しい概念も生まれた。CKDは腎臓の働きが、

 健康な人の60%以下に低下するか、 あるいはたんぱく尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言い、現在、

 日本には約1,330万人のCKD患者がいると推定される。

・慢性腎臓病=CKDで腎臓の機能が低下してしまうと、元に戻すのが困難。その機能が10%以下にまで低下すると、

 人工透析や腎臓移植を受ける必要がある。 さらに、人工透析や心筋梗塞、脳卒中、心不全などの重大な危険因子になりうる。

 腎臓を守ることは、すなわち心臓や脳を守ることにもつながる。

・そこで、注目されているのが「低たんぱく質食事療法」の有効性。新潟県内では、バイオテックジャパン、亀田製菓、

 ホリカフーズ、 佐藤食品工業の4社と新潟大学腎研究センターで「低たんぱく質食事療法臨床研究プロジェクト」を

 立ち上げている。米どころ新潟ならで、患者を重症化させないためにも大切な取り組みである。

 

【放送内容はこちらから(前半 3月15日(月)放送分)】

 

【放送内容はこちらから(後半 3月22日(月)放送分)】