11月14日は世界糖尿病デーに定められています。

11月は世界各地で糖尿病の予防や治療、療養呼びかける運動が行われています。

誰もが患者となりうる糖尿病の予防方法に迫りました。

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■ 糖尿病とは

糖尿病は血液中のブドウ糖が必要以上に多くなる病気で

食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因の一つと言われています。

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新潟大学医学部血液・内分泌・代謝内科の

曽根博仁教授によれば、

二十歳以上の成人の方の8人に1人ぐらいが糖尿病だということで、珍しくない病気ということでした。

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一度糖尿病と診断されると完治することはありません。

もし糖尿病と診断されたらどんな治療法があるのでしょうか?

 

■ 糖尿病の治療方法

曽根教授によれば

糖尿病の治療方法は食事、運動、薬というの

大きく三つの柱があるということです。

今回は食事療法と運動療法をご紹介します。

 

 

(1) 食事療法

糖尿病と診断されるとあまり食べてはいけない、食事は質素にというイメージがありますが、

朝昼晩の3食をしっかりと食べることが大事です。

さらに肉や魚野菜といった様々な食品をバランスよく食べることが基本です。

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ただ食事療法といっても楽しくなければなかなか続けることはできません。

 

そこで新潟大学病院では専門医や管理栄養士、そして新潟グランドホテルと協力し

楽しみながら食事療法ができる和食やフレンチの料理を考案しました。

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味はもちろん、見た目も重視。

野菜の旨味が凝縮された人参のスープでは、

カロリーを下げるために、「新之助」を使って通常のスープよりとろみを強くしたり、

肉は赤身を、油を使わずにグリルで焼くことでカロリーを抑えるなど、

様々な工夫がされています。

 

見た目は一般的なフレンチのフルコースですが

通常1200キロカロリーのところ700キロカロリーに抑えられています

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懐石料理も

煮しめの野菜を大きくカットし、食べ応えが出るように工夫がされています。

懐石料理は通常800キロカロリーほどですが、

このコースだと600キロカロリーに抑えられています。

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これらのメニューは栄養管理ができている上、味・見た目も良いということで、

厚生労働所から「スマートミール」の認証を受けました。

 

 

曽根教授によれば、糖尿病の方にお勧めする食事は、

糖尿病の方に限らず大人にとって、健康寿命を伸なすのに良い食事だということです。

 

 

(2) 運動

糖尿病の治療でもう一つ大事なことは運動です。

体を動かすと血糖値が下がり、インスリンの働きも良くなります。 

特に歩くことと筋力トレーニングを交ぜるとよい相乗効果があるといわれています。

また運動と構え過ぎず、自転車に乗ったりお風呂掃除をしたりでも十分な運動になります。

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最も手軽で気軽に出来るのがウォーキングです。

外に出なくても、室内で足踏みをするだけでも効果はあるそうです。

 

 

糖尿病を予防するということは、糖尿病の合併症とも言われている

腎不全や肝硬変、脳卒中等の予防にもつながります。

 

糖尿病は初期の自覚症状がなく、

合併症が進行した段階で発見されることも珍しくありません。

そのために、検診や健康診断をしっかり受けることが大事です。

 

そして糖尿病にならないために、

生活習慣をしっかり見直すことから始めてみてはいかがでしょう。

 

(2019年11月26日 放送)