シベリアシリーズで知られる画家、香月泰男の

大回顧展が新潟市美術館で開催中です。

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学芸員の上池さんと会場を巡りました。

 

 

シベリア抑留によって画業の中断を余儀なくされた香月。

帰国後は27年に渡り戦争体験を描いています。

戦友への鎮魂、故郷への思い…

画家としての眼差しは戦地でも失われる事はなく

シベリアシリーズとして57点の作品になりました。

 

新潟市美術館では、香月の各年代の作品を

製作年代順に展示しています。

戦地から戻った香月は、一度戦争の記憶を絵画化しますが

数枚で題材を変えています…。

 

重厚な黄土色と黒で表現された

シベリアシリーズが誕生するまで、画風の変遷からも

香月の葛藤が感じられる、新潟市美術館ならではの

展示スタイルの回顧展です。

 

このあと、作品展は東京へと移りますが、146点の展示数と

制作順という展示は、新潟ならではの見どころです。

 

この機会をお見逃しなく!

新潟市美術館「生誕110年香月泰男展」

1月23日まで(12月27日~1月3日は休館)

 

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台所の画家との異名を持つ香月泰男に因んでの

台所の画家展は1月10日までです。