11月21日は、インターネット記念日。

1969(昭和44)年の今日、

インターネットのもとである"ARPAネット"の公開実験が、

カリフォルニア大学 ロサンゼルス校、スタンフォード研究所、

カリフォルニア大学 サンタバーバラ校、

ユタ大学の4ヶ所を結んで開始されたことに由来します。

 

 

約40年でここまで進化したインターネットの世界。


普段から私たちも、ブログを書いたり、

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ユーチューブで映像を見たり、

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ツイッターでつぶやいたりと(友情出演:丈立青さん)、

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様々な形でインターネットを利用しています。


インターネットのおかげで、

自分の考えや思いを広く発信することが誰にでも可能になりました。


表現の自由度が増して、

可能性が拡がったことはもちろん喜ばしいのですが、

一方で、インターネット特有の匿名性によって、

無責任に発言する人が増えていることも事実です。


 
今日は、

インターネットでの匿名意見 認める?認めない?

というテーマでメッセージをいただきました。


皆さまからのご意見です。


『認めない派』

・匿名を良いことに、人の批判が多い。不愉快な思いをするから。

・匿名で誹謗・中傷を書き込む人は、卑怯者。

・面と向かってものを言えないなんて、かわいそう。

・ガセが多いから。

・誹謗・中傷が凄すぎる、殺人にもなりえる。

・相手の顔を見て言えないことは、ネットにも書いてはいけない。

 

『認める派』

・何かとクレームすることが多いが、匿名の方が言いやすい。

・ネットはあくまでもプライベートな空間だから。

・不満やストレスの解消になっているのであれば、ある意味人助けでは?

・相手にしなければいいだけ。

・アリっちゃアリ。ガチガチに固めたら、面白いことも言えなくなる。

・意見ひとつで、社会的立場も危うくなるこのご時世だから。

・自分が思ったことを口にするだけ。

・匿名だからこそ言える、本音のぶつかり合いがいい。

・目安箱みたいなもの。

 

 


スタジオには、情報メディアを研究されている、

敬和学園大学・人文学部・准教授の一戸信哉さんにお越しいただきました。

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先生は、インターネットでの匿名意見とうまく付き合っていく方法をいくつか挙げて下さいました。


・素性を明らかにしていない人の発言は、その範囲でしか信用されない。

・twitterもFacebookも、継続的に発言している内容がその人の信頼の証になる。

・多少トラブルが起きても感情的にならないこと。スルー(流す)力も必要。

・匿名か実名かということではなく、現実社会でも発言できることしか書くべきではない。

  

一戸先生、ありがとうございました。


そうですね。

『鵜呑みにせず、疑ったり、取捨選択する力が、

インターネットを使う人には求められていると思う』

というメールを送って下さった方がいらっしゃいましたが、私もその通りだと思います。

 

 


問題になっている"誹謗や中傷"だけを取り上げれば、

ネットだけじゃなく、現実にだってありますし、

私みたいな人は特に、傷つくことを簡単に言われます。

 

匿名じゃなく、面と向かって言われたとしても、

それがコミュニケーションのつもりでも、私は悲しいし、落ち込むことだってあります。

 

現実社会でも、インターネットの世界でも、

自分の放つ言葉が相手にどんな影響を及ぼすか、

それを考えながら発言することは絶対に必要です。


心のない人と話をすると、やるせない気持ちになります。


どんな時も想像力を持って会話をすることが大切ではないでしょうか。

 

たくさんのご意見、ありがとうございました。


番組にお寄せいただいたメール・FAXをまとめたところ、

「インターネットの匿名意見を認める」は65%、

「認めない」は全体の35%という結果になりました。


この後も引き続き、

goki@niigata-nippo.co.jpまでお願いします。

 

 

山田かおりでした。