私が愛するテレビドラマ「24」の中に、アメリカの現職大統領と元大統領が意見を戦わせる場面があります。この二人には大統領職に就いた経緯に決定的な違いがあります。
前者は大統領選で国民の投票で選ばれたのに対し、後者は、副大統領だった際、当時の大統領が職務遂行不能になり、大統領に昇格したのです。

意見が対立する中、その現職大統領は「私はあなたと違い、国民の投票で選ばれた現職大統領なのだ」と主張し、自分の意見を通そうとするのですが、私はこの場面を見る度に日本の総理大臣について考えてしまいます。
近年、日本の総理大臣は短期間での交替を繰り返しています。一概には言えませんが、過去の例を振り返ると、もし国民投票で直接選ばれていたら、党に対してというより、自分自身への国民の支持を味方に、様々な圧力にも簡単に屈する事なく、もう少し自信を持って仕事が出来たのではないかと思う時があります。
日本では「国民が国のリーダーを直接選ぶ国民投票」は導入されていません。もしこれが日本に安定政権をもたらす効果があるのだとしたら...。もっと議論してみたいテーマの一つです。