2021年11月2日放送

中学生が空き倉庫に描く未来

ライン

村上市の中学生が地元を住み続けられる街にするために、倉庫をアート作品に変身させました。

村上市金屋地区の倉庫に集まったのは荒川中学校の3年生。壁にペンキで色を塗り始めました。なぜ、壁に色を塗っているのかというと...。

【企画した中学生】
「空き家って結構マイナスのイメージとかが大きいと思うんですけど、それを絵を書いて明るくすることによってその目印とか...」

生徒たちが絵を描いているのは、5年間"空き家"となっている建物の倉庫で、街づくりに取り組む住民らの団体「おらだり育援隊」が10月、ここを活動拠点にしました。

その倉庫を街づくりのシンボルにして地域を盛り上げようと、荒川中学校の3年生がアート作品にすることにしたのです。色とりどりのペンキを使って絵を描いていきます。この日は、地域に住む小さな子どもたちも参加しました。

荒川中学校はSDGsの学習に力を入れていて、今年3月には県と新潟大学などが企画した「新潟SDGsアワード」で大賞を受賞しました。大賞を受賞したのは地元企業や農家と協力し、地域の農産物を使った商品を開発・販売することで、地域活性化につなげるというプロジェクトです。

空き倉庫アートも地元企業の協力を受けて実現しました。完成した作品はカラフルな風船の気球に動物が笑顔で乗っていて、明るい作品に仕上がりました。

【企画した中学生】
「とにかく明るいイメージにしようと考えて、風船とかたくさんカラフルな色を使って、みんなが来やすいようなイメージにしました」
「子どもや老若男女問わず、親しみやすい場所になってほしいなと思います」

生徒は、今後も地元企業などと協力し倉庫でイベントを行うなどして、住み続けられるまちづくりを目指していくということです。

ライン