新津の大庄屋“桂邸”にあった柘榴(ざくろ)の木が

新潟市秋葉区新津本町にある「堀出神社」に移植されたということで

おじゃましてきました!

 

新潟シティガイド、新津観光協会ボランティアガイドを勤める

本田富義さんに詳しいお話をお聞きしました。

 

20160524.15.03.jpg

 

新津の大庄屋桂家は

家のまわりをぐるりとお堀に囲まれ

東京ドームのグラウンドほどの広い敷地の豪邸でした。

明治天皇が宿泊された玉座もあったそうです。

 

そんな桂邸にあった柘榴の木の実が7つ

良寛さまに贈られたそうです。

病気を患っていた良寛さまの手元に柘榴の実が届くころには

その実は腐ってしまっていたそうですが

良寛さまはその温情に感謝し

 

 くれないの ななのたからを もろてもて おしいただきぬ ひとのたまもの

 

という返礼歌を含め、三首を詠んだそうです。

この歌の石碑が秋葉山にあります。

 

この歌にも詠まれた柘榴の木は

歴史が進む中、場所を移動した事もありましたが

この度、4月にこの堀出神社に奉納されました。

 

20160524.15.01.jpg

 

移植には5名の職人が4日がかりで作業されたそうです。

 

そして移植から2か月程ですが

現在、柘榴の木の葉は青々と茂り、なんと花も付けています。

 

20160524.15.02.jpg

 

堀出神社は新津夏まつりをはじめとして

地元の方に親しまれる場であり

柘榴の木はこの地でこれからも地域の方々と共に

新津の地を見守ってほしいですね。

 

 

堀出神社

新潟市秋葉区新津本町3-14-6

 

臼木優香