山北町山熊田地区におじゃま旅。
「しな織り」という山熊田地区のお宝を求めて「さんぽく生業の里」へお邪魔しました。しな織りとはシナの木、オオバボダイジュなどの木の皮を繊維にして、糸造りから織りまで22の工程を1年の歳月をかけて丁寧に仕上げられる織物。帽子や鞄などを見せていただいたのですが、天然の素朴な手触りと色合いがとっても素敵(*^_^*)ちょうどこれから木の皮を剥ぎに行くところだという大滝勝輔さんに同行させていただきました。まず、シナの木に軽く切り込みを入れ、そこからメリメリと大きな音をたて一気に剥ぎます。少しずつ剥ぐと思っていた私は、一気に美しく剥ぐ姿に圧倒されました。木の皮を剥ぐのは、一年のうち梅雨の三日間だけ。この時期は木の皮が湿って剥ぎやすくなるそうです。とても貴重なお宝の技を見せていただきました。
山熊田のお宝文化、それは「灰の文化」。木を燃やすことで生じる灰を捨てることなく、様々な分野で巧く利用し、暮らしを豊かにしてきました。その一つが「しな織り」。木の皮を灰で煮て、繊維を取り出します。もう一つが「あく笹巻」。檜などの良質天然材を燃やした灰から抽出した灰汁にもち米を浸し、笹で巻いたチマキです。これが、なんと黄金色のチマキ!味は食感がもっちりしていて、硫黄の温泉のような香りが特徴。見た目も味もゴールド級でした。他にも山熊田には今も灰の文化が息づいています。先人の知恵が今も大事に受け継がれていることがお宝ですね!(^^)!
さんぽく生業の里
TEL : 0254‐76‐2115

山熊田はマタギの集落としても有名です。今まで10頭もの熊を仕留めたという大滝正さんのお宅にお邪魔しました。まず、大滝さんのお宅で見せていただいたのは熊のしゃれこうべ。そう、頭骨です。特に牙が恐ろしい!正さんは一度膝を噛まれたこともあったそうです。奥さんの初見さんが見せてくれたのは「熊の胆」。熊の胆嚢を干したもので、健胃薬などとして重宝されてきました。この熊の胆、1グラム1万円ほどととても高価なものですが、大滝ご夫婦のご好意により飲ませていただきました!これが、苦い(>_<)「良薬口に苦し」とはまさにこのこと!胃がす~っとしました。今は熊が少なくなってきているので、さらに貴重なもの。大滝家では金庫に入れて保管してあるそうです。マタギのお家ならではの貴重なお宝!ありがとうございました!(^^)!