平井沙織さん (新潟市・鍛金作家)
新潟市古町通り。
金属を叩く鎚の音が聞こえてきます。 
平井沙織さんは鍛金作家。
新潟の鍛金技術の高さに魅せられ
この世界に飛び込んできました。
「元々はこっちの大学に進学したのがきっかけ・・というか
最初、鍛金ってコトバも知らなかったんですよね。
でも燕、三条の鎚起銅器制作の盛んなのを見て
そこの作家さんや作品を知っていくうちに
この日本一の技術に実際に自分で・・って思ったんです。」
世界に誇ると言っても良い地元の鎚起銅器技術。
正直一から見て触れるチャンスはそう多くは無い・・・
そう思ったらもう=勉強=というより=喜び=でしたね。
そう言ってにこやかに微笑しつつ目を細める平井さん。
新潟市の古町通りに工房兼店舗を構えて3年余。
「ある方からの誘いがあってここに出店したんですけど
今は本当に、昔から続いてる=いい通り=だなあって(笑)
だから、この工房も古町を盛り上げられるお手伝いになれれば。
あと新潟の作家さん、手仕事のですね・・いっぱい居るんですよ。
そういう方の作品を紹介する場所でもありたいなあ・・。」
此の工房兼店舗で平井さんの手から作り出される作品は
主に=針やま=(縫い針などを刺して保持しておく道具)。
そのどこか温かみのある個性的な作風は少しづつファンを増やし始めています。
「小さい頃、ものを作って遊ぶのって、当たり前だったでしょ(笑)。
粘土に折り紙に、工作に、編み物・・それって今少なくなったですよね。
出来あいのものを買ってきて遊ぶ、でも、そういう作ることは大事なんです。
大きいことは言えないんですが、私がここで=道具=、
まあ=針やま=ですけど手作りで作っているってことが、
誰かが=手を動かしてみよう=と思う切っ掛けになれば・・なんて時々思って。
だから生活に密着したこれ(針やま)をずっと作ってるのかなあ(笑)」
「大きいことはいえないんですけど・・これからも、そうですね、
子供が出来て、孫が出来て、私がおばあちゃんになってもね。
ずっとここでこういう道具を作り続けられればいいなあって(笑)
もう新潟・古町が私の故郷みたいなものですから。
ここを離れずにずうっと・・=ちょこっとずつ=でも何か・・
作って発信していきたいなあ・・なんて思ってます。」
新潟の「ものづくり」の技術が
新潟の伝統の商店街の一角で
今も日々新しい魅力を生み出しています。