風間正雄さん(新潟市白根・凧絵師)
300年の歴史を持つ白根大凧合戦。
6畳から24畳に至るサイズの大凧の製作も
代々地元で受け継がれてきました。
「昔から青年会の凧作りは手伝ってたんだがね・・
20年位前白根市のカレンダーに綺麗な凧が載っていて
鮮やかな色の凧でねえ・・それが隣の町内の、
役者組(大凧合戦のチーム名)の今井さんって人で・・
押しかけて、まあ、弟子みたいにしてもらったんだね(笑)。」

笑顔で語る風間正雄(かざままさお)さんは
現在、白根の大凧絵の第一人者
「しろね大凧と歴史の館」に展示される全ての凧を手掛けてきました。
「白根の凧は=武者絵=が
殆どだからね。
何よりも迫力のある絵でないと
駄目なんだわ。
人間の顔や身体には
直線って無いんだけど
曲がった線でも弱々しきゃ使えない・・・
緩(ゆる)い線でも力(ちから)が無きゃ駄目だ。
・・まあ、身体で覚えて来たことだけども。」
「何と言っても6畳、24畳の大きい紙にね
こう、=描く=ってのは、他じゃ出来ない、味わえない。
素晴らしいことなんだと思うからね、白根は。
技術も迫力も一番なんだわ、そういうのをね、
これからの子どもたちに残して伝えておきたくて。」
地元小学校での凧絵の講習会も
定期的に行なう風間さん。
もう15年以上も
凧合戦の季節を迎えると
凧絵の魅力を新しい世代へと伝え続けています。
「凧の絵の良さってのは
飾ってるのだけじゃ無くてね。
空に揚がったとき・・なんだわな、
何よりも。
描いた色が、空の色、空間の色に
映えてねえ・・・
太陽の下でくっきりと色も形も浮かび上がる。
絵を描いた子どもたちは皆興奮して見るよ
=ああ、俺こんなに上手く描けたんか=って。
そう言って喜んで笑う・・今までみんなそうだったねえ(笑)」
「自分が描いてきた凧の絵は・・まあこんな程度だけど
次の世代の、子どもがさ・・そうだねえ、
=3D=に見えるような(笑)迫力の絵を描いたりして
そういう凧が見てみたいですよ、今、本当に。
=風間のおっさん、なんで凧にあんな色使ってたんだ?=とか
色々文句言われたりしたいねえ(笑)・・楽しみだな、それが。」
何枚もの大凧が風をはらんで舞い上がり
青い空を彩りながら繰り広げる勇壮な白根大凧合戦。
初夏の越後平野を飾る故郷の祭りが今年も間もなくやってきます。
「合戦は、(揚げた凧を)絡めて
引くだけじゃないんだねえ。
空に浮かんだ何枚も何枚もの
凧を見るだけでも・・壮観だよ。
町内の若い奴なんか冬のうちから、
竹割って骨組み組んで・・
待ちに待って揚げるんだからねえ、
素晴らしいわね、いつも。
だから、これからもこの凧を残していかなきゃ・・と思うんだわ。」
風間さんはこれからも凧絵を描き続けることでしょう。
ふるさとの空に舞う凧の勇姿を子どもたちに伝えるために。
※白根大凧合戦 6月3日(木)~6月7日(月)開催
新潟市HPから。
http://www.city.niigata.jp/info/minami/ootako/index.html




