中島洋巳(ひろみ)さん (村上市岩船・中島木箱工場)
県北、村上市の海沿い・・・漁港岩船港を望む場所に、
牛乳入れなどの=木箱=を製造して40年の工場があります。
「いや、造船がね、木からFRP(プラスティック樹脂)に変わってねえ。
最初に、木箱作るようになったきっかけは、それなんですけどね。」
工場長で親方の中島洋巳(なかじまひろみ)さん。
元々は船大工だった先代の木工技術を受け継ぎ
様々な=木箱=製品づくりを行なってきました。

「最初はそれこそ地元の牛乳業者の依頼で作って・・・
そのあと牛乳箱、仕出の配達箱、パンの箱・・
色々作ってたんだけど、それもプラスチックになってねえ。
でも、また、最近=木のぬくもり=みたいなのが見直されるようになって、また売れるようになりまして。」
=木のぬくもり=が見直されるようになった最近インターネットでの販売を始めるようになってからは全国から注文が相次ぐようになった、と、中島さん。
「親爺が船大工だったから、手でかける鉋(かんな)の技術とか
見覚えで覚えた手仕事の=味=って言うか・・・・
手作りは一番=味わい=があるんだと思ってます。」
すべて職人の手仕事で作り出される=木箱=
材料のほとんどは地元の杉の間伐材を使っています。
手に取った瞬間、買ってくれたひとが笑顔になるように・・
一個一個心を込めて作る=木箱=には
確かに手仕事ならではの優しさや存在感が。
「注文してもらってね、
オリジナルの木箱も作るんですよ。
そこの部屋のスペースにきっちり収まる=箱=。
ジャストのサイズの=箱=を作るんですよ・・。
そんなときはお客さんからアイディア貰うことも多くてね。
使ってくれる人と一体になれるような気がして。
それも、=木箱=づくりの魅力なんですかねえ(微笑)。」
最近はこの=木箱=づくりの温もりと
その手仕事に憧れた若手職人も工場に入ってきました。
・・・木で出来るものはたくさんあって、キリがないけれど
ものづくりが好きな子だから、この子と一緒に頑張って
いろいろ新製品も作って行きたいね・・・と、中島さん。
「今、自分の娘やこのあたりのおばちゃんもね、
ここで働いてくれてるんですよ、
だから・・この先・・・
ここでいつまでも皆で働ける場所としてね、ふるさとで。
守っていければそれもいいなあ、と・・・。」
北国の漁港に根づいた船大工の伝統。
それが今に息づいた手作りの=木箱=。
=木のぬくもり=を感じさせるそれは
ふるさとのぬくもりとくらしを守る力でもありました。
「ここでしか出来ない=木=の良さみたいな・・
沢山のひとに使ってもらえたら幸せですよ。」
村上生まれの=木箱=は作る人の思いも乗せて・・・
今日も全国に、世界に向けて送り出されています。




