内田雅晴さん (魚沼市 わさび生産業者)
魚沼市。
この地で唯一の『わさび』生産業者があります。
内田雅晴さん。
八海山の雪解け水を利用したこのわさびの生みの親です。
「新潟には美味い米、新鮮な魚があるのに、
其れらをつなぐものがない...。
其れが『わさび』なんですよ。
良いわさびを育てるのは、やっぱり水なんですよね。
八海山の伏流水が非常に豊富な土地ですから...ミネラルを豊富に含んでいて...、
コクがあって美味しいって言って頂けるんで、非常に喜んでいます。
辛いのがわさびってイメージがあると思うんですけど、
"甘味があって辛くて"...
そんな『わさび』づくりを目指しています。」
冬寒く、夏暑い...盆地特有の魚沼の気候は、
水温が安定せず、わさびづくりには不向きと言われてきました。
過去にも数件の農家が栽培に挑んでは挫折を繰り返してきました。
そんな中、地下40メートルまで井戸水を掘ることで
"美味しいわさび"づくりを成功させた内田さん。
この秋には年間を通して出荷できる体制が整いました。
「わさびを栽培する適温は
15度ぐらいなもんですから...
魚沼盆地は夏は暑くて...
そうすると水温が上がって
病気が多く発生したりで...
わさびは暑いのに一番弱いんですよね。
無農薬ですから、病気が出ても農薬をつかえない...。
でも地下40メートルの水は水温が安定しているんです。
其れを汲み上げることで、夏場の温度上昇を解消したんです。
もともと魚沼の米が育ってきた土地ですから水質は最高ですし...。」
そう言いながら、にっこりと微笑んだ内田さん。
私たちの問いかけに『わさび』への思いを語ってくれました。
「地産地消と言われたり、
農薬の無い自然なものが求められていますよね。
皆さんに是非この『魚沼わさび』を味わってもらって、
美味しいなって言って頂いて...
なんとか魚沼の産業に育っていって欲しいですね。
そしてゆくゆくは新潟県の名産になればいいなと思っています。
新潟県には魚沼わさびがある...と言われるぐらいまでに
みんなで一生懸命にやれればいいなと...
其れを目標にがんばっていきたいと思っています。」
内田さんの情熱が生み出した『魚沼わさび』。
新潟の新しい名産が魚沼の自然の中で育ち始めています。




