伊藤達也さん (糸魚川市 糸魚川シチュエーションロードムービーズ代表)
糸魚川市にはかつて5軒の映画館がありました。
しかし現在、時代の趨勢からか一軒も残ってはいません。
そんな中で映画の振興に情熱を注ぐ男性がいます。
伊藤達也さん・・地元に帰ってきてから精力的に
自主鑑賞会など映画の魅力を広める活動を行なってきました。
「映画の仕事がしたくて上京して・・五年前に帰郷したんですが
私が東京へ出たころ、まだここ(糸魚川)には映画館あったんですよ。
で、ふるさとに戻ってきたら無くなっていまして・・・
映画館のある街で育ったから映画好きになったんだなと思ってましたから
此処は是非もう一度この街に=映画=を復活させたくて。」
糸魚川の人たちは元来映画大好きなはずですから・・・。
優しい目で語る伊藤さん・・何より映画を見ることの面白さを
もういちど皆に思い出して欲しいとも語ります。
この2月には、地元糸魚川がロケ地となった映画
「楢山節考」の上映会を実施、
主演の坂本スミ子さんも応援に駆けつけました。
「ロケ地に選ばれた場所が自分のふるさとにある素晴らしさ。
でもそれって映画を通して見ないと発見できない景色なんです。
それをふるさとの人たちに気づいてほしいんですね。
映画のシーンの中に立てる、そういう場所に住んでるんだ・・と。」
映画のシーンに映し出されたふるさとの光景。
それを見ることで改めてふるさとの美しさもなにも見えてくる・・・
映画をみて感じることは100人が100人違うとしても・・・
「それって本当に凄いこと素晴らしいことだと思うんですよ(笑)」
そう言って伊藤さんはまた少年のように笑います。
「映画館に、上映会に行って映画を見るということは
スクリーンだけが明るくて周りには人がいて椅子ひとつのスペースで・・
これほど制約された状況で影像に集中することは
普通の日常のDVDやTVの中にはたぶん無いんですね。
もう完全に映画だけに集中して見れる環境・・
それを皆さんに知って、いや思い出してほしいのかな・・。」
映画館復活・・は無理としても、定期的に
月に1回でも映画上映会が出来る・・
そんな街にしていきたいんです、と今後を語る伊藤さん。
「糸魚川の人たちは日本一映画が好きなんだよ・・ってね
日本中から言われるくらいになればなあ、なんて思ったりもしますよ(笑)」
映画を愛する男が語る、 映画から見えてくる地域の魅力。
=ふるさとに映画を=と言う伊藤さんの活動はこれからも続きます。