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猪俣一博さん(4/13)

猪俣一博さん(上越市 家具職人・組子家具製作)
 
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障子やふすまなどに見る事ができる組子(くみこ)。     
釘を使わずに木を組み付ける日本の伝統技術です。     
     
猪俣一博さんは、     
上越市にある建具店の2代目。     
その繊細な技を受け継いできました。     
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「高校卒業時、サラリーマンはどうかなあ・・と思ってまして(笑)
 公務員の方が周囲に多かったものだから、サラリーマンのイメージが
 凄く真面目一方な人じゃないと駄目なんじゃないか・・と(笑)。」
 
高校卒業時家業を継ぐことを選んだのは
案外そんな理由も大きかったかなあ・・と猪俣さん。
最近になってようやく=周囲の環境がわかるかな=とも。
 
「ある意味、良い職人がどんどん減ってるんですよ。
 特に此の組子なんか少ないですね作れる職人が。
 だから残さなきゃ・・と強く思ったのも・・・最近ですか。」
 
090413_1.jpg和室の減少による家具職人の仕事の減り具合・・
将来のことを考えつついろいろな若手の職人さんと一緒に
現在は生産協同組合も結成している猪俣さん。
間伐材を使った家具の製作にも取り組んでおり     
組子技術を取り入れた作品の数々は、     
多くの人から高い評価を受けています。     
     
「造り手の気持ち伝えるにはまず製品にすることです。
 其れを見て買って使って戴いて其の上で
 職人のこめた気持ちを伝えられたらと思いますね・・」
 
「組子の美しさは技術的な面白さもあるけれど
 なにより=光と翳(かげ)の調和=と言うのでしょうか。
 日々刻々変わっていく表情の面白さなんだと思います。
 例えば朝日と夕日でもう翳(かげ)の雰囲気が違う。
 後ろに張られた障子の色合いが変わる・・・
 光に合わせて表情がね・・豊かに変わっていく。
 其処なんです・・・組子の美しさの素晴らしさはね。」
 
「間伐材を使う事も元々杉でしか作れない組子のあり方を
エコと結び付けていったら自然に出て来た発想で・・
職人の知恵・・とでも言いたい位の当たり前のことなんですよ。
だから此の職人の技術や思考法を後の世に残して090413_2.jpg
伝統を生かすことが未来を変える・・という実例を
より多くの人に知ってもらいたいんです・・其れが今の夢かな。」
 
後継者に沢山来てもらう為にも良いものを作らなきゃね・・
そう言って易しげな表情で微笑んだ猪俣さん。
     
伝統の技が今、新しいカタチとなって・・・     
上越から世界に発信されています。     

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