久保豊範(とよのり)さん (加茂市 農業)
去年行なわれた「お米日本一コンテスト」で
加茂市でつくられた「コシヒカリBL」が最優秀賞に輝きました。
その生産者が久保豊範(とよのり)さん。
独自の栽培方法で新潟県初の快挙を成し遂げました。
本来、建築業に携わっていた久保さんは
奥さんの実家の農家の後継者が居なくなったことから
米作り、農業に関わろうと思った・・と語ります。
「実際、其の妻の両親が作るものを家族で分けてもらって
食べていた訳ですからね、やっぱり安全、安心な食を
家族の単位でも守ろうと思ったことも要因ですかね。
あと、米作りでも、なんとなくですが、今までと同じことを
しているだけじゃ駄目だ・・と、農業に関する不安も多い時代ですが
今までのやり方じゃ続かない・・そうも思いましたから。」
まったく素人の段階から米作りを始めた久保さん。
・・自慢できるのは愛情とエネルギーだけでした(笑)・・・と言いながら
其処で作られる全てのモノや収穫に到るまで感動を
家族と分け合いたいと思いながら進めた米作り。
なんと生産1年目で「日本一美味しいお米」を誕生させました。
「実は、其の妻の父のやり方とかも見ていて・・確かに良いんでしょうけど
此れじゃこの先は駄目だ・・と思ったんですね・・でも素人ですから(笑)
考え方を認めてもらうには実績を出すしかないと思って・・・
コンクールに応募したんですよ、正直一位獲る気構えで・・・
まあ、周囲は信じてくれませんでしたけれどね。」
何よりも実践して行きたいのは義父たち専業農家が
年金やそういうものに頼らずに暮して行ける
農業が生活の基盤になり得る暮らし、農業スタイル・・
そのために何をすれば良いか、今考えてるんですよ、と久保さん。
まったくの畑違いの自分が、其れでも田んぼにはいり
畑で野菜を育てて初めて何か感じるエネルギーがあったんです。
野菜や米と対話してるような心地好さってのかなあ・・・とも。
「だから米にしろ野菜にしろ・・子供みたいなものですかね。
一位になった米を家族で喰ったときも、旨いとか感じる前に
=頑張ったね、頑張ってくれたね=、という気持ちで食べた。
だから、家族みんなで手伝って米作りするのも楽しかったし・・
こんな自分と同じような状況の人がね、農業に入ってくる其の可能性を
もっと高めるというか、其のよさを分かち合えるようにもしたいですね。
最終的には=自給自足=・・家族という単位でね。
それを皆でやることが広がれば農業も変わるかな?・・なんてね
思ったりもしてるんですよ・・・・」
農業1年生の全国チャンピオンの思いは
美味しいお米が生み出す沢山の笑顔があふれること。
久保さんのチャレンジは始まったばかりです。