カール・ベンクス さん (十日町市 建築デザイナー)
十日町市竹所・・かつて過疎に悩んだこの集落に
古民家を再生した家が増え始めています。
いまや9軒だった古民家が36軒にまで・・
この古民家復活の仕掛け人はカール・ベンクスさん。
15年前、ドイツからこの地に移り住んで来た建築デザイナーです。
「偶然、ドイツに持ち帰る建物・・日本の伝統建築、民家をね・・
探した此処に来たですよ・・この竹所に・・それで感動しました。
自然と、此処の民家の材料の質の良さと・・暮らしの址(あと)ね(笑)。
だから、最初は、別荘のつもりで組み立てなおして作ったんですね、自分のために。」
そのうちに、此処竹所の人情に、自然にも魅せられて15年・・
私の気持ちにぴったり合ったんでしょうねえ・・とベンクスさんは笑います。
「此の十日町市竹所が無ければ多分日本に居なかったでしょう・・
だから、此処はもうワタシの村でもあるんです・・
色んな意味で此処でぜいたくな暮らしができていますよ・・」
新潟の山村に暮らし、日本の建築技術に魅せられ
その文化を残そうとするカールベンクスさん。
その活動は高く評価され新潟市から表彰を受けるなど、
数多くの人に支持されてきました。
「最初は・・それこそ自分のために建てた・・ですね。
でもそのうち、その、私の家を見て色々な人が=住みたい=・・
・・=こんな家で暮らしたい=・・そう言ってくれました。
で、今36軒・・此処に再構築して出来たんですね、古民家を建て直して。
新潟の古い民家は材料が素晴らしいですよ・頑丈で雪に耐えるからでしょうか。
だから・・作り直しすれば、きちんと現代に通用する、いい家になりますね。」
画家、東山魁夷は
「古い家の無い街は思い出の無い街だ・・」という言葉を
かつて残した・・とベンクスさんは語ります。
母国であるドイツでは築100年を超えた建物は
勝手に改築・解体できないという法律が制定されているくらいであって
日本の木造建築は世界にも類の無いものなのだから、
実際に住める家として日本の顔として今後も残さねばならぬ
ただ、其れは住める家、生きている民家でなければならぬのですよ・・とも。
「あと、この村、竹所の再生もどんどんやらなければね。
盆踊りの踊り場も伝統的にしたいし、清水の沸く水汲み場も・・ね
=村人(むらびと)=として地域のひとの為に何かしたいのですよ・・今、特にね。」
心優しい客人(まれびと)は頼りになる村の担い手に・・・
ベンクスさんの手によって古き良き日本がは、
新しい文化となって今に蘇っていきます。




