斉藤 寿明(村上市~旧神林村~ かみはやしハム)
村上市(旧神林村)にある「かみはやしハム」。
ソーセージの腸詰作業が行なわれています。
一心不乱に働くマイスター(職人)・・・斎藤寿明さん。
手づくり、無添加にこだわったハムやソーセージを
20年に渡って、一人で作り続けています。
「一番のこだわりは肉の風味を生かすことです。
そこに砂糖とか調味料の甘みを乗せない。
塩と香辛料だけで豚肉の味を出すこと・・ですね。」
ハムやソーセージは素材の肉と塩の味。
食べて直ぐ風味が広がるようなそういうモノじゃないんです・・
だから、其れが判る方に買って戴ければいいですね・・
手作りハム・ソーセージについて語っていくうち
斉藤さんの目は一瞬真摯な製作者のそれに変わります。
今年ドイツで開かれた国際食品コンテストに初出品し、
「金賞」と「銅賞」をダブルで受賞。
その技術は世界で認められました。
「通常作っている・・昔から作っていたものを出品したんです。
金賞を戴いた荒引きフランクは言ってみれば満点だったわけで
今まで通り今後余計な悪いものを付け足さぬように作ろう・・と
改めて思いましたし・・今後も、オーソドックスなハム・ソーセージ、
ベーシックなもののグレードを上げて行きたいなと改めて思いました。
それで納得出来るものが出来て初めて新しいモノを・・
其れでいいんじゃないか・・と確信しています。」
正直味ノ好みは千差万別、万人に受け入れられる味があるとは思いません。
だからこそ、この味が好きだと言ってくださるお客さんには最高のものを
いつも提供できるように努力して行きたいんですよ・・ずっと。
柔和そうな表情のなかにも職人の強い矜持が垣間見得る斉藤さんの言葉。
ただ時折開催するソーセージ教室では優しく気さくな先生になるとか・・
ご自身ソーセージを自作するお客さんと話している瞬間が楽しいとも語ります。
「手作りハム・ソーセージって現場の工房に来て見たり聞いたりするとね、
面白みもぐんと上がるし、作り方も上手くなるんですよ・・・それにね
手作りのソーセージは器械と違って肉の詰まり方がパンパンに詰まるんです(笑)
そりゃあ・・美味しいですよ、絶対(笑)。」
そう言って斉藤さんは、一瞬、工作に没頭する少年のような目で笑いました。

「今後もこの=かみはやしハム=を作ることで、
地域のスポークスマンになれればいいですね・・大袈裟に言えば(笑)。
第一この=かみはやしハム=の名前は地元の小学生が
公募に応募してくれた名前なんですからね・・。」
柔和で優しいけど仕事にはあくまで頑固
県北、村上市の新たな名産品は、
品質にこだわる若い職人魂が支えていました。




