« 2008年7月 | メイン | 2008年9月 »

2008年8月 アーカイブ

2008年8月 4日

大倉宏さん(8/4)

大倉 宏さん (新潟市 創作画廊「新潟絵屋」運営委員 美術評論家)      
 
 新潟市の下町(しもまち)にある「新潟絵屋」は    
080804_1.jpg 大正時代の町屋を復元的に改装した企画画廊・・    
 その仕掛け人である大倉宏さんは    
 フリーで活動する美術評論家です。    
     
 「画廊と言うよりまあ、この下町に惹かれる仲間がいまして・・
 彼らと共同で古い町屋を借りたのがきっかけなんですがね。」
 
最初は何人かでやりたい企画を持ち寄りあい
お金も出し合って=自分の見せたい絵を飾る画廊=を
とりあえず目指したんですよ・・と大倉さん。
この「新潟絵屋」では現在も運営委員11名で企画を持ち寄り
ジャンルを問わない展示を随時行っているのだそうです。
 
080804_2.jpg「絵を身近に感じる方法としては、やっぱり買ったり求めたりして
 自宅に飾るってのが楽しむ方法jだと思うんです。
 自宅の壁には家具もあればテレビもあって(笑)・・
 それぞれ個性的な空間な訳ですよね、其処しか無い空間。
 そこに絵をはめ込むという行為のお手伝いが出来るような
 想像をし易い空間にこのギャラリーがなれれば・・と思うんですよ」
 
見る人の個性も大切にしたい・・大倉さんならではの
=画廊=に対する思いは、この空間に生きています。

 また、新潟の「下町」全体ををこよなく愛する大倉さん。    
 有志達と「町屋保存の会」を結成するなど    
 古い建物や町並みの保存活動にも力を注いでいます。    
     
 「下町界隈は、大火にも戦災にもあっていない・・
 明治・大正期の町屋がいまだ残る町並みなんですよ。
 この画廊だけじゃなく同じように古い町屋に光をあてて
 新しい息吹を吹き込んで魅力的な=街=にしたいですね。
 この画廊もスタートして8年になりますし・・・
 使命感なんて大げさなものはないですけど・・此れからも地道に(笑)。」
 
古い建物には過ぎ去った時間や出来事を記憶した痕跡が
080804_3.jpg壁や柱やたたずまいそのものに在る・・と思う。
だからこそ皆その=深み=に惹かれるのじゃないでしょうか・・ね。
 
 淡淡と語られる大倉さんの「想い」・・
そこから産まれた創作画廊「新潟絵屋」は   
 「下町」の風情を確実に今に伝えているようです。 

2008年8月11日

酒井武さん(8/11)

酒井 武さん (ストリートダンススクールSOP主催・ヒップホップダンサー)    

新潟県上越市
ヒップホップダンスのレッスンが行なわれています。    
080811_1.jpg    
指導するのは酒井武さん。
地元を中心に県外でも活動する    
ストリートダンススクールSOP
~スピリット・オブ・プログレス~のリーダーです。
 
「中学校のときテレビ番組で
 一般参加のダンスコンテストがあったんです。
 それを見てかっこいいな・・と思ったのが
 最初の切っ掛けですかね。」
 
今自分ではヒップホップ中心に踊ってますけど
最初はテレビのバレエの舞台なんかも綺麗だなと思って
とにかく踊りたかったんですよ・・と酒井さん。
実家の商売(土産物店)が不振で
悶々としていたとき、心の底から・・・踊りたいな・・
という声が聞こえてきたんです・・とも言って快活に笑います。
  080811_2.jpg   
全国レベルのダンスコンテストでも    
数々の実績を残している酒井さん。    
現在では、舞台の振り付けや学校への出張講師など    
その活動の幅を広げています。    
    
「何よりもポジティヴが重要だと思ってます。
 コンテストに出場することだって
 出るために自分を追い詰めることで自己向上するとかね。
 僕のスクールの名前も(スピリットオブプログレス=前へ進む魂=)
 そういう気持ちを大事にすることから採ったんですけど・・
 何より前向き、一歩前進の気持ちでね(笑)」
 
「これからはダンスを=やる=こと自体に
 意味を持たして行きたいんです。
 だから、僕自身が子供たちに何か教えられる080811_3.jpg
 そういう人間になりたいと思います。
 前向きってことの大切さとか人間関係や礼儀なんかも。
 とりあえずそんな人間になりたいなあ(笑)」
 
30超えちゃったからいつまで現役で踊れるかはわからないけど
コンテストもどんどん出場して、アーティスティックな部分も
きっちり磨いて行きますよ・・と、酒井さん・・・。    
    
消えない情熱がつむぎだすリズムに乗って
沢山の人の元気が上越のダンスシーンから
発信されています。

080811_5.jpg

2008年8月18日

斉藤寿明さん(8/18)

斉藤寿明さん (村上市~旧神林村~ かみはやしハム)
 
村上市(旧神林村)にある「かみはやしハム」。    

080818_1.jpgソーセージの腸詰作業が行なわれています。     
     
一心不乱に働くマイスター(職人)・・・斎藤寿明さん。    
手づくり、無添加にこだわったハムやソーセージを 20年に渡って、一人で作り続けています。    
     
 「一番のこだわりは肉の風味を生かすことです。
 そこに砂糖とか調味料の甘みを乗せない。
 塩と香辛料だけで豚肉の味を出すこと・・ですね。」
 
 ハムやソーセージは素材の肉と塩の味。 
 食べて直ぐ風味が広がるようなそういうモノじゃないんです・・
 だから、其れが判る方に買って戴ければいいですね・・
 手作りハム・ソーセージについて語っていくうち
 斉藤さんの目は一瞬真摯な製作者のそれに変わります。
     
 今年ドイツで開かれた国際食品コンテストに初出品し、    
 「金賞」と「銅賞」をダブルで受賞。    
 その技術は世界で認められました。     
  
080818_2.jpg    
 「通常作っている・・昔から作っていたものを出品したんです。
 金賞を戴いた荒引きフランクは言ってみれば満点だったわけで
 今まで通り今後余計な悪いものを付け足さぬように作ろう・・と
 改めて思いましたし・・今後も、オーソドックスなハム・ソーセージ、
 ベーシックなもののグレードを上げて行きたいなと改めて思いました。
 
 それで納得出来るものが出来て初めて新しいモノを・・
 其れでいいんじゃないか・・と確信しています。」
 
 正直味ノ好みは千差万別、万人に受け入れられる味があるとは思いません。 
 だからこそ、この味が好きだと言ってくださるお客さんには最高のものを
 いつも提供できるように努力して行きたいんですよ・・ずっと。
 柔和そうな表情のなかにも職人の強い矜持が垣間見得る斉藤さんの言葉。
 ただ時折開催するソーセージ教室では優しく気さくな先生になるとか・・
 ご自身ソーセージを自作するお客さんと話している瞬間が楽しいとも語ります。
 
 「手作りハム・ソーセージって現場の工房に来て見たり聞いたりするとね、
  面白みもぐんと上がるし、作り方も上手くなるんですよ・・・それにね
  手作りのソーセージは器械と違って肉の詰まり方がパンパンに詰まるんです(笑)
  そりゃあ・・美味しいですよ、絶対(笑)。」
 
 そう言って斉藤さんは、一瞬、工作に没頭する少年のような目で笑いました。
 080818_3.jpg
 「今後もこの=かみはやしハム=を作ることで、
 地域のスポークスマンになれればいいですね・・大袈裟に言えば(笑)。
 第一この=かみはやしハム=の名前は地元の小学生が
 公募に応募してくれた名前なんですからね・・。」
 
 柔和で優しいけど仕事にはあくまで頑固 
 県北、村上市の新たな名産品は、    
  品質にこだわる若い職人魂が支えていました。

2008年8月25日

吉野明雄さん(8/25)

吉野明雄さん (柏崎市えんま通り商店街 写真店店主)  
柏崎市「えんま通り商店街」    
去年の中越沖地震では大きな被害を受けました。    
080825_1.jpg    
この地で写真店を営む吉野明雄さん。    
地震発生後2日目から、    
変わりゆく町の様子を撮りつづけて来ました。    
    
「最初は人の不幸を撮る気持ちにはなりませんでしたね。
 ただ、ある処から仕事として撮らないか・・というお話が来て。
 実際私も被災者の一人でしたから先立つものも欲しいですし(笑)
 実際最初は、仕事のつもりでしたから後ろめたさもあったんです、
 ただカメラを向けた近所の人たちが~アンタが撮ってくれてよかった~と・・ね。
 ああ、自分じゃなきゃこの写真は撮れないんだ・・と。」
 
一枚の仕事の写真に対して5枚は=自分の=写真を撮ろう・・
そう吉野さんは決意して復興写真を撮り続けたそうです。
 
080825_2.jpg震災直後、炊き出しのカレーライスに並ぶ無表情の=ひと=の群れ・・
その一人ひとりが自分がカメラを向けることで笑顔に・・・
苦しいときなら苦しいときなりの笑顔になってくれる・・
その表情を追おう、こころの復興を撮り続けよう・・と思った。
穏やかに語る吉野さんの表情には、実際に震災を体験し
それを乗り越えた人だけが持つ不思議な力強さがありました。
 
去年の11月には横浜で震災写真展も開いた吉野さん。    
復興へと歩む町の姿を全国の人たちにも発信ししています。    
    
「写真は記録なんです・・見た人がどう受け止めるか・・それでいい。
 撮り方は自分のスタイルですがねえ・・あくまで=記録=なんですよ。
 
写真家、とお呼びすればいいのでしょうか、と言うスタッフの問いに
街の写真屋の親爺でいいんだけどさ・・と笑った吉野さん。
 
この街の人たちの、こころの復興を撮りつつ、
自分も故郷=えんま通り商店街=の
新しい街づくりにこれからは頑張って行きたいとも語ります。
 
「ひとに優しく、特に子供と年寄りに優しい街に・・ね(笑)。
080825_3.jpg 路地があって井戸があって、いつ何があっても誰が何処に居るか判る・・
 そういうコミュニケートな街にしなきゃ、とこの震災で思いましたよ。
 気配りと助け合い・・これがこの震災で一番学んだことかな(笑)。
 
震災以降吉野さんのカメラバッグにはいつも懐中電灯。
 
どんな時でもこの灯りで誰かの不安を取り除けるかもしれないからね・・
 
そう言って莞爾として笑う表情に覗く、何かを乗り越えて来た逞しさ。
 
自分の撮る一枚の写真で、ふるさとに再び笑顔を...    
吉野さんは今日もシャッターを切り続けます。  

提供

アーカイブ



番組テーマソング



NTTドコモ限定
番組テーマソング
カナデフウビ「明日には」
メニュー→メニューリスト→TV/ラジオ/雑誌→①TV→▼地方局ほか→□関東甲信越→新潟放送→ワンダフル新潟人!


Copyright© Broadcasting System of Niigata Inc.
BSN新潟放送TOP
Powered by
Movable Type 4.1