+ + + + + + + + + + + + + + 講 演 内 容 + + + + + + + + + + + + + + +

絵本には、はっきりと描かれてはいない物語が隠れていることもあり、そこが面白くまた、案外難しいものです。心理臨床の専門家には、児童文学や絵本に関心を持つ人が少なくありませんが、それは、隠れているものを読み取っていくことが、思考力や想像力のトレーニングになるからです。

絵本の読み聞かせとは、『そこに絵本がある』ということが大切なのです。
絶対的にいい絵本というのは、無いと思います。親子で一緒に読んだという時間の中にこそ大切な意味があります。親もたまには、誰かに読んでもらうといいですね。
=とても落ち着いた気持ちになりますし、こんなにいいものなんだとわかります=

* 絵本と読み聞かせ *
・絵本の字が少ないページでも、読む間を取って、絵をじっくり見せてあげると良い。
・お父さん、お母さんの生の声で、心をこめて読むとき、親子の心が通い合う。
・大人と子どもの関係を、改めて見直したり、新しく発見する絵本もいっぱいある。
・大人自身が楽しめる、大好きになる、読んでやりたくなる絵本に出会えたら最高。
・幼児期の体験の多くは記憶から遠ざかるが、親と一緒に絵本を読んだという体験は、絵本の内容よりずっと深く心の底に刻み込まれる。
・絵本を通して親子が共有する「かけがえのない」時間と空間が、「かけがえのない」親子の絆を作りあげる。
・読み聞かせは、親子のコミュニケーションのまたとない媒体。


* Q&A *
Q:ディズニーの本は、内容か色合いのことかはわからないが、あまりよくないと聞きました。先生のお考えは?
A:私はこだわりません。良いと評価される本のイメージは確かにありますが、あまりこだわらず、自由に。
Q:親の選ぶ本と子どもが選ぶ本は違いますが、どちらがベターですか?
A:どちらがベターということはありません。限定すると窮屈になりますし、いろんな選択肢があっていいと思います。何歳児向けなどにもこだわらない、文中に子どもでは難しい言葉があっても、読み替えたりせずそのまま読めばいいし、訊ねられたらその時、解かるように説明すればいい。


最後に
*イギリスの社会学者バーンスタインによる「バーンスタイン仮説」
家庭での両親(夫婦)の会話のタイプ(簡単に言えば言葉のレパートリーが多様で豊かか、あるいは単純で乏しいか)が、やがて、子どもが自然に身につける言葉の量や質に大きく関わる。学力もそれに左右される。絵本の読み聞かせは、子どもの心の安定、心の居場所作りにとても役立つと同時に、言葉の力(感じる力、考える力、見えないものを想像する力など)を育てる。


参加者の感想から
・絵本は奥が深いなぁと改めて感じました。ただ読んであげるのでなく、自分も一緒に楽しみ、また新しい発見ができると良いなぁと思います。
・3人の子ども達は、本が大好きで一人でもくもくと読んでいますが、たまには読み聞かせをしてみようと思いました。
・プロジェクターで実際に絵本を見せられて気づいたが、いつも絵と文を同時に見ていたんだと実感しましたし、子どもが「絵」だけ見ている感覚を味わえました。



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