「小熊写真館」さん
上越市高田の街角に、今年で一世紀を迎える写真館があります。洋館風のたたずまいは、これからプロに写真を撮ってもらうんだという期待を高めてくれます。私達がお邪魔した時、ちょうど赤ちゃんの写真を撮るご家族がいらっしゃいました。誕生100日の記念の写真。
若いお父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん。照明で囲まれた籐の椅子に赤ちゃんを座らせ、そこにいる大人全員が赤ちゃんを笑わせるために大奮闘!アンパンマンのぬいぐるみ、鈴、いないいないばぁ・・・。「○○ちゃん!ニコニコ~はどうちまちたか?ほら!笑ってごら~ん!」・・・
赤ちゃんはそんな大人たちの愛情を敏感に感じ取り、時折小さな笑顔を輝かせます。
と!!その瞬間です!!「はいはいはいはい!よ~っし!!」と誰よりも興奮気味にシャッターを押すカメラマン。そう、この方こそ名物カメラマンの小熊和子さん(88歳)です。
今年、最愛のご主人を亡くし、息子さんと力を合わせ写真館を守る和子さん。コンテストで日本一の賞にも輝いたことがあるスーパーおばあちゃんカメラマンなのです。和子さんはとにかく努力を惜しみません。妥協を許しません。「何でも目標を立てて目指し続けること・・・。そうすれば叶わないことは、実は少ないのではないかしら。」日本一の偉業を成し遂げた和子さんだからこその力強いお言葉。
そんな和子さんが考案した撮影法、これが凄い!計算されつくした角度から照明をあて、女性の一番美しい瞬間を切り取る・・・。それが「スペシャルポートレート」。1枚1万円。価値あり。
150年色あせません。実は今回取材で私も和子さんに撮っていただきました!私の頭を両手で持ち、ありとあらゆる角度に動かし見極め、ポージングさせます。そして息子さんともう一人のアシスタントの方に細かく照明の指示をだします。さらに、私の表情を和らげるための秘策が!「わ~はははは!あ~はははは!」和子さんは顔をしわくちゃにして笑います。とにかく笑います。その眼差しは強く暖かく「大丈夫、綺麗に撮ってあげるから」と言われているような安心感を覚えます。
なんだか・・・楽しかったな。和子さんと笑いながら過ごしたひと時。
撮影終了後「私もとっても楽しかったわ!」と握手をしてくれた和子さん。
華奢な手から伝わるパワー、忘れないように胸に刻みます。スタジオに飾られている和子さんの撮った写真はどれも「愛」に満ちていました。「幸福」「純粋」「輝き」「平和」そんな言葉が決して大げさではない、そんな写真達です。
デジタルカメラやカメラ付き携帯電話が普及した今、写真を撮ることはとても身近になりました。
和子さんは言います「家族には取れない家族写真を撮るのが私達プロの仕事です。」
特別な日、大切な記念日、忘れたくない幸せな日・・・
写真館におめかししてお出かけになりませんか?家族で写真を撮ろう!という気持ちになった日・・・それは間違いなく「しあわせ」な日。100日記念で写真を撮っていたあの赤ちゃんが大人になってその写真を見るたびに、きっと自分を愛してくれる家族があることを思い出し、また「しあわせ」を感じるのではないかなぁ・・・。
取材の日、小熊写真館にいたみ~んなが笑顔だったことが、とってもと~っても嬉しかったです(^^)>
※写真は息子さんと和子さん。さらに故・小熊義人さんと和子さん。

上越市本町3丁目1-2
℡ 025-523-2451
