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「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」では、「知子デトックス」というコーナーの中で、月の第3水曜に水島知子アナが、第4水曜日に私が、おススメのエンタメ(映画、DVD、舞台、コンサートなど)を御紹介しています。自分の番は月に一度だけなので、選ぶのはとても慎重になります。好きなエンタメ作品は沢山ありますからね。そんな中、私は4月の4週目に、2008年に6夜にわたってNHKで放送された社会派ドラマ「監査法人」を紹介しました。これが本当に重厚で良いドラマなんです。今、大企業の決算の発表のシーズンを迎えています。決算は企業の通知表にあたる重要なものですが、企業が決算を発表するには監査法人の承認がないとダメ。監査法人が承認しなければ、最悪の場合、企業が株式上場廃止に追い込まれ倒産する事もあり、監査法人の役割は非常に大きいのです。このドラマでは、地方の建設会社、大手食品会社、ベンチャー企業、大手メガバンクの監査を通して、大手監査法人に所属する公認会計士たちの苦悩と葛藤を描いています。主役の公認会計士は塚本高史。血気盛んで志の高い高卒の若手公認会計士を実にうまく演じています。他にも、橋爪功、松下奈緒など、みないい味を出しているのですが、このドラマで特に私が印象に残ったのは豊原功補。いやー、凄味のある演技。こんなに素晴らしい俳優さんだったとはと驚かされました。「組織の中で自分の信念をどこまで貫けるのか」。「自分の仕事で一体誰が幸せになっているというのか」。そういった我々誰もが突き当たる命題について改めて考えさせられるドラマです。観ていない方は是非!