古巣との対戦、100試合、久々のスタメン― そうした周囲の声に、深井は落ち着いて話した。「貴章は代表に入っているし、エジミウソンは良いもの持っている。そこに割って入るのは厳しい。こういう巡ってきたチャンスを手元にたぐり寄せ、結果を残して次につなげたい。」
今季、鹿島から1年間の期限付き移籍。あす、その鹿島を相手にJ1出場100試合目を迎える。しかし、その記録に特別な意識はないという。 「100試合といっても1分しか出ない試合もある。時間的には満足のいく100試合ではない。」 大学を卒業後、鹿島では4年間プレー。出場した92試合中、スタメンフル出場はわずか11試合。途中出場は3分の2近い55試合に上る。スーパーサブの存在だった。変化を求めて移籍した新潟でも、スタメン起用されたのは開幕からの3試合のみ。再びスーパーサブの存在となっている。
「改めて感じているのはこの世界、やっぱり甘くはないなと。1チームにしかいなかったら、鹿島だから出られなかったとかそういう言い訳が出来たかもしれないけど、ここでも同じ状況を味わっているということは自分に力がないということ。でもそれはマイナスには捉えてない。自分は高校からプロになれた訳じゃないし、そんなビッグプレーヤーでもない。地道にコツコツやってきたことが今につながっているのだから、また一つずつ階段を登っていければ良い。」
今の課題はスーパーサブからスタメンへ。そして、「最初から出ても怖いと思われる選手になる」こと。 「僕はスタメンで出た時に中々、結果を出していない。チャンスを与えられる選手は他にもいる。このラッキーな形で目の前に転がってきたチャンスはきっちり決めたい。その延長線上にスタメンはあると思うから。」
肩に力を入れすぎず、平常心で臨む―。ただ、少しだけ心は弾んでいる。「鹿島の選手はほぼ全員知っている楽しみだし、まぁ一丁やりたいなと。点を取って文句言われたい。」


